一風変わったミステリをお書きになる西澤さんの登場です。
この本は私の中でも西澤ベスト(勝手に命名)の中で上位三位に入るほどの作品です。
あくまで私の中でですが。
七回死んだ男 西澤保彦
95年講談社ノベルスより刊行され98年に文庫本でも刊行されようです。
私が読んだのは文庫本ですね。
あらすじ
どうしても殺人が防げない!? 不思議な時間の「反復落とし穴」で、蘇る度に、また殺されてしまう、渕上零冶朗老人――。「落とし穴」を唯一認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは? 時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。
本編は約350ページほどです。
とはいえ、かなり複雑に作りこまれている傑作ですから幾度読んでも飽きる事なしです。
一言言いたい。「世史夫さん、可愛いよ君!」
続きは感想です。ネタバレネタバレ。
この本もまた父の本棚から拝借してきました。
いつか凍える牙も書きたいです。読んだので。
これは今日読みました。暇人ですほんと。
「6月19日の花嫁」 乃南アサ
平成三年に新潮文庫より刊行だそうです。
文庫本ですね。
あらすじ
私は誰――? 6月12日の交通事故で記憶を失った千尋。思い出したのは、一週間後の19日が自分の結婚式だということだけだ。相手は一体、誰なのか。”自分探し”を始めた千尋の前に、次々と明かされる予想外の事実。過去のジグソー・パズルは埋められるのか……。「結婚」に揺れる女性心理を繊細に描き、移植の結末まで一気に読ませる、直木賞作家のロマンティック・サスペンス。
ですね。本当に一気に読んでしまいました。
大体、一時間半ほどかかりました。ページ数は大体350とちょっと位ですね。
面白かったです。特にラストが。
続きは感想です。ネタバレです。
家にある父の本を漁っていたところ、映画化された「天使の牙」を発見したので読みました。
本当は昨日呼んだんですが、夜更かしして呼んだため書く気になりませんでした…。
とりあえず「新宿鮫シリーズ」もあることですしストックはしばらくある!
ということで、本題です。
「天使の牙」上・下 大沢在昌
97年にカッパ・ノベルスとして刊行したものを平成十年に角川文庫として出版したようですね。
文庫本バージョンです。
あらすじ(上)
覚醒剤に替わり、日本全土を脅かす新型麻薬アフター・バーナー。その元締<クライン>を牛耳る独裁者君国辰郎の愛人神埼はつみが逃亡した。はつみは組織内部の事を知りつくしていた。そのはつみが警察に保護を求めてきたのだ。連絡を受けた保安二課長・芦田は、<クライン>壊滅の切り札として護衛・移送をすることを決める。この極秘指令を受けた男まさりの女刑事明日香は、はつみとホテルで接触するが、ヘリからの銃撃を受け二人は瀕死の重体に。だが、奇跡は起こった――!
あらすじ(下)
犯罪組織<クライン>の独裁者君国の愛人はつみの身体と女刑事明日香の精神を持つアスカは、己だけを信じて決死の囮を演じていた。組織は警察内部の通報者を使い、次々と殺戮の罠を仕掛けてくる。アスカを守るのは、明日香の元恋人・仁王こと古芳ひとり。だが、古芳はアスカの精神が明日香であることを知らない。一方、アスカは古芳が組織の内通者である疑いを捨てきれない。不協和音が生じた二人にさらなる刺客が……!
てな感じですね。
続きは感想になりますが、ネタバレしまくり注意。